[アップデート] Amazon MemoryDB Multi-Regionの一般提供が発表されました #AWSreInvent
こんにちは、AWS事業本部の荒平(@0Air)です。
AWS re:Invent 2024では、ラスベガスへ現地参加しています!
Amazon MemoryDB Multi-Region が2024年12月1日(PST)に発表されました。
最大99.999%の可用性とマイクロ秒の読み取りレイテンシー、ミリ秒の書き込みレイテンシーを備えているフルマネージドのデータベースサービスの冗長化構成が取れるようになりました。
アップデート内容を一言で
そもそもMemoryDBは、ValkeyやRedis OSSと互換性のあるデータベースです。
これまでデータの揮発が許可され、かつリージョン冗長が必要になるシーンでは、Amazon ElastiCacheが第一の選択肢になっていたかと思いますが、この機能がリリースされることでMemoryDBも有力な候補になります。
特徴
- ユーザーに近いリージョンからローカルで読み取り・書き込みが提供できる
- リージョン間のデータ同期は非同期
- (通常)1秒以内にデータが伝播される
- 更新の競合は自動的に解決される
- マルチリージョンクラスターには最大4リージョンを追加できる(ホームを合わせると5 Regions)
- GA時点の利用可能リージョン:バージニア北部・オハイオ・オレゴン・ムンバイ・ソウル・シンガポール・シドニー・東京・フランクフルト・アイルランド・ロンドン
Amazon MemoryDB Multi-Regionを作ってみる
対象のリージョンでは既にマルチリージョンクラスターが作成できるようになっていました。
「グローバルクラスター」を指定して、作成を進めていきます。
「AWS Regions」には、マルチリージョンクラスターのホームリージョンが設定されています。
作成画面を開いたリージョンが設定されます。
その他、ステップ2に関しては適宜好きな値を入れてMemoryDBのクラスターを作成します。
DBの作成が始まりました!作ってから気付いたのですが、 AWS Regions
という列が増えていますね。
ステータスが Available
になったら、リージョンレベルのクラスターが追加できるようになります。
追加したいリージョンを選択します。今回は東京リージョンに追加してみます。
東京リージョンのMemoryDBが追加されました。追加されたDBは Creating
になっている他、既存のMemoryDBも Updating
のステータスになりました。
ステータスがAvailableになればマルチリージョン化完了です。
書き込んだデータはそれぞれから複製され、競合は自動で排除されます。
さいごに
作成されたMemoryDBは、クラスター毎にクラスターエンドポイントが割り振られ、グローバルでのエンドポイントは提供されていない模様でした。
アクセスしたいリージョンのMemoryDBに対してエンドポイントをアプリケーション側で指定する形となります。
データ部分がグローバルで冗長されているので、可用性が高く安心できそうです。
ちなみに、削除画面もちょっと変わっていたのでご紹介します。
ユーザーフレンドリーですね!
このエントリが誰かの助けになれば幸いです。
それでは、AWS事業本部 コンサルティング部の荒平(@0Air)がお送りしました!